( 8月30日(土) 15:45~17:45 )
【テーマ】Next GIGAと教育現場の変革
・パネリスト:
相澤 崇(都留文科大学 准教授)
島橋 尚吾 (大阪教育大学附属天王寺中学校 教諭)
中野 淳(大阪教育大学 特任教授・元日経パソコン編集長)
阪東 哲也 (鳴門教育大学 准教授)
古川 健 (大阪府教育庁 首席指導主事)
・コーディネータ:
若杉 祥太(大阪教育大学 准教授)
【趣旨】
GIGAスクール構想により、1人1台端末と高速ネットワークが全国の学校に整備され、学校教育はこれまでにない規模で情報化が進展しました。かつて「ICTの導入」が課題であった時代から、「どのようにICTを活用するか」が問われるフェーズへと移行しつつあります。いま私たちは、GIGAスクールの「次」の段階、すなわち「Next GIGA」の実現に向けて、実践と理論の双方から教育のあり方を再構築していく局面に立っています。
本シンポジウムは、第41回年会のテーマ「Next GIGAと教育現場の変革」に基づき、GIGAスクール構想の進展を踏まえた上で、今後の教育実践・教育研究の方向性について考察することを目的としています。
これまでの端末活用やICT整備といった物理的基盤の議論から一歩進み、生成AIの教育応用、教育データの利活用、遠隔・ハイブリッド学習の可能性、個別最適な学びと協働的な学びの共存、情報モラル・セキュリティの課題、さらには教員研修や学校組織の変革まで、教育現場を取り巻く課題は複層的・多面的です。
本シンポジウムでは、こうした論点に対して、実践現場・研究機関・教育政策・情報技術開発など、異なる立場・領域で活動する登壇者をお迎えし、それぞれの視点から具体的な事例や考察を共有していただきます。
議論のゴールは、単に技術の導入や制度の改善を語ることではありません。私たちがいかにして「教育の本質」に立脚しつつ、情報技術の進展と共に学びを豊かにできるか。教育情報学の知見を基盤としながら、「Next GIGA」を現実の教育の中でどのように設計・展開していくか。その構想と実装を見通すための出発点としたいと考えています。
当日は、会場との対話も重視し、参加者の皆さまとともに、多様な問いを共有し、未来に向けた議論を深める場としたいと考えております。